「おかわり16本目満弾 王さんを「超えてしまいましたね…」」
(スポニチアネックス 8月10日(月)7時1分配信)

 おかわり君が「世界の王」を超えた。通算16本目のグランドスラム。京セラドーム5階席への特大弾で試合を決めた西武・中村は、ベンチに戻ると高橋光の横に腰を下ろした。「ほぼ会心ですね。(王氏の記録を)超えてしまいましたね…。えー、うれしいです」。恐縮し、ゆっくりとした口調だった。

 1―0の8回に押し出し四球で1点を追加し、なお2死満塁の好機。外角高めの144キロ直球を完璧に捉えた。滞空時間の長いリーグトップの31号は、左中間スタンドに舞い降りる通算16本目の満塁本塁打。王貞治(巨人、現ソフトバンク球団会長)と並んでいた同15本のプロ野球記録を抜いた。

 通算303本塁打で満塁弾16本は、18・9本に1本の割合。王氏の57・9本に1本をはるかに上回る“満弾率”だ。しかも今季だけで4本と量産している。今季1本目は5月30日の阪神戦(西武プリンス)で通算13本目だった。「王さんは超えられないでしょ。そんなに簡単じゃない」と話していたが、わずか71日後に抜き去った。打点も102と3桁の大台に乗せて、70打点でリーグ2位の中田(日本ハム)との差をさらに広げた。

 大阪桐蔭からプロ入りした02年、王氏はダイエー(現ソフトバンク)の監督だった。対戦相手の監督としてあいさつをしたことはあるが、雲の上の存在であり続けた。王氏の打撃の印象を問われると「僕が語れるような人じゃない。そんなことやめてくださいよ」と恐縮しきり。だが、共通点はある。「自分はどうしたら、本塁打を打てるかということを考えてやってきた。それがたまたま満塁だった」という本塁打への強いこだわりだ。

 試合後、報道陣に「あしたは1面か!」と言葉を残す、おちゃめな一面をのぞかせた中村。しかし、打席では集中力を極限まで高める。新記録の一発は、2球目の直球を迷わずに引っ張った。満塁弾16本中14本が中堅から左。天才プルヒッター。「世界の王」もそうだった。

 ≪王は20シーズン≫中村(西)が8回に今季4本目の満塁本塁打。通算では16本目となり、王(巨)の15本を抜くプロ野球新記録を達成した。王は15本目まで20シーズンを要したが、中村はわずか13シーズンで更新した。また、シーズン最多満塁本塁打は50年西沢(中)の5本だが、パで4本は83年門田(南海)、87年ブーマー(阪急)、88年バークレオ(西)と並ぶ4人目のタイ記録になった。なお、大リーグの最多記録はロドリゲス(現ヤンキース)の24本。

 ≪4度目の100打点≫中村はこの日の4打点で今季102打点とし、08、09、11年に次いで自身4度目の100打点突破。シーズン100打点以上の最多記録は王(巨)の14度だが、チームではカブレラの球団記録に並んだ。中村が現在のペースで打点を積み上げると最終142打点。85年落合(ロ)のパ・リーグ記録146打点を射程圏に捉えている。

 ≪高い王の壁≫記録から見て王の牙城は極めて高い。特に通算記録では本塁打868本をはじめ、得点、塁打、長打、打点、四球など打撃主要部門の最多記録をいまだに保持している。本塁打王15回は次いで多い野村の9回、打点王13回も野村の7回を大きく引き離しており不滅の記録といえそうだ。最近では13年にバレンティン(ヤ)がシーズン60本塁打を放ち、王が64年にマークした55本を49年ぶりに更新している。ただし、これも単年の記録であり、通算記録で王を抜いた点で中村に高い評価を与えていい。

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通算記録で王を抜いた点で中村に高い評価を与えていい。
通算記録で王を抜いた点で中村に高い評価を与えていい。
通算記録で王を抜いた点で中村に高い評価を与えていい。

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