「主力が次々に流出する西武「憂いのFA史」」
(1/31(水) AERAdot.より)

 日本球界にFA制度が導入されたのは1993年のオフ。以降、幾多の選手が古巣に別れを告げて新天地へと旅立ったが、その中で最も“流出”が多い球団が西武である。改めて、その“憂いのFA史”を振り返ってみたい。

 まさに憂うべき歴史だ。FA制度導入2年目の1994年オフに工藤公康、石毛宏典のベテラン2人がともにダイエーへFA移籍して以降、96年に清原和博(→巨人)、2003年に松井稼頭央(→メッツ)、05年に豊田清(→巨人)、07年に和田一浩(→中日)とチームの顔であった大物たちが次々とチームを去った。

 2010年代に入ってからはさらにその流れが加速し、10年に土肥義弘(→米独立リーグ)、細川亨(→ソフトバンク)、11年に許銘傑(→オリックス)、帆足和幸(→ソフトバンク)、12年に中島裕之(→アスレチックス)、13年に片岡治大(→巨人)、涌井秀章(→ロッテ)、15年に脇谷亮太(→巨人)、16年に岸孝之(→楽天)、そして17年オフに野上亮磨(→巨人)と毎年のようにFAによる主力流出が続いている。

 FA制度が始まってから25年が経ち、これまで延べ117人(うち海外移籍31人)の選手が新天地へ移籍したが、その中で西武からの流出が計16人(うち海外移籍3人)と12球団で最も多い。西武の次に多いのが、今オフの増井浩俊、大野奨太の2人を加えて計14人となった日本ハムだが、こちらは近年、若手優先起用で新陳代謝を促し、同時に高年俸の選手を放出して球団経営を健全化させる編成方針。西武の“流出”とは、球団の捉え方が大きく異なる。その他、ソフトバンク11人、オリックス11人、阪神10人、中日9人、DeNA 9人、巨人8人、広島8人、ヤクルト8人、ロッテ7人、楽天3人、近鉄3人となっているが、他球団と比べてもやはり西武の16人というのは多い。2010年代では、実に延べ51人中10人が西武からの流出なのだ。

 要因は様々あるだろう。若手の育成に定評があり、高卒選手が早い段階でレギュラーとして試合に出場してFA権を取得するのが早いというのも理由の一つだろうが、金銭面はもちろん、立地を含めた球団の魅力に加え、引退後の人事、球団OBに対しての冷遇などのマイナス面も多く指摘されている。

 「決められた制度だから」「選手の権利だから」と理解を示しはすれど、やはり毎年のように主力がいなくなり、しかもライバルチームのユニフォームを着て“反旗を翻す”という事態が続くことで、ファンの堪忍袋の緒は随分と擦り切れてきただろう。FA加入がわずか3人(中嶋聡、石井一久、木村昇吾)である点も、ファンの憂い、嘆き、ストレスに繋がっている。

 仮にFA制度がなければ、西武の黄金期は今も続いていただろうか。現役だけを見ても、現エースの菊池雄星に加え、涌井秀章、岸孝之、野上亮磨と続く強力先発陣の構築が可能になる。これにひと皮むけた山川穂高を擁する現在の強力打線が噛み合えば、王者ソフトバンクにも十分に立ち向かえる戦力になったはずだ。ただ、憂いてばかりでも仕方がない。今オフには松井が15年ぶりに古巣復帰。かつてFAで海を渡ったレジェンドの帰還は、ファンにとって何よりの“吉報”だ。ここから西武のFA史が変わるのか。チームの成績と同時に、選手にとっても魅力的に感じるチーム作り、球団運営を期待し、ファンの憂さを晴らしてもらいたい。

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「ライオンズファンの憂さ」を晴らしてくれているんでしょうけど・・・

でもでも、FA権というのは!
NPBで認められた権利ですから
ライオンズに限ってばかり憂いるのも
どうかと思いますけどネ〜(^^;;

もっとメジャーリーグみたいに
ドライな制度にしてもらいたいものです。

あくまでも個人的な感想ですけど(^^;;(^^;;(^^;;

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