「辻新監督、仕えた名将参考に3年連続Bクラス“負けグセ”両断!常勝軍団復活誓う」
(スポーツ報知 10月4日(火))

 西武は3日、辻発彦新監督(57)=前中日作戦兼守備コーチ=の就任を発表した。所沢市内の球団事務所で会見した新指揮官は、理想の監督像について現役時代に仕えた広岡達朗監督や、野村克也監督ら、多くの名将を参考にし、守りの野球を目標に掲げた。契約期間は2年で年俸は非公表。背番号は85に決まった。6日から始まる秋季練習(西武第二)にも視察に訪れる予定。3年連続Bクラスからの立て直しへ「辻ライオンズ」が動き始めた。

 21年ぶりの西武復帰となった辻新監督は、緊張の面持ちで会見に臨んだ。「初めての経験で不安がたくさんあり、いろんなことを考えると眠れない夜もあった」と監督受諾までの苦悩を吐露した。しかし、理想の監督像について問われると「私はぜいたくなもので、いろんな名将と呼ばれる監督に数多く指導を仰いだ。各監督ごとに素晴らしい面をいっぱい経験させてもらったので、そういうところを監督業で役に立てればいいかなと思います」と所信表明した。

 プロ入りしたときの西武の監督は広岡監督。徹底的な管理野球の下で野球選手としての原点を学び、「常勝西武」を築いた森祇晶監督には勝利への執念を注入された。さらにヤクルトで過ごした選手としての晩年には、野村監督の代名詞「ID野球」を叩き込まれた。これまで仕えてきた多くの名将の長所を集約した野球が、辻監督の指揮官としての基盤。現在リーグワーストの今季101失策を喫するなど粗い野球で3年連続Bクラスに沈んだかつての常勝軍団に、緻密さを注入する。

 監督選びにおいて後藤オーナーが切望した「球際に強い」チームづくりについては「気持ちの問題」と説明。ゴールデン・グラブ8度の名手は「必ずつかむんだ、アウトにするんだ、という一人一人の気持ち次第でだいぶ変わると思う」と力説した。守備の立て直しへ、普段の練習から意識付けさせていくことを誓った。

 辻監督には座右の銘としている言葉がある。若手の頃に広岡監督から送られた「稽古とは一から習い十を知り、十よりかえる元のその一」。いろいろな練習の積み重ねをしていっても、やっぱり基本が一番大事ということだという。6日から西武第二で始まる秋季練習の視察から第一歩を踏み出す。黄金時代を築いた新指揮官は、原点に帰ることで強かったライオンズを取り戻す。(吉田 淳)

 ◆辻 発彦(つじ・はつひこ)1958年10月24日、佐賀県生まれ。57歳。佐賀東高から日本通運を経て、83年ドラフト2位で西武入団。二塁手として黄金期を支え、93年に首位打者獲得。ゴールデン・グラブ賞8度。96年にヤクルトに移籍、99年に現役引退。ヤクルト、横浜、中日でコーチ、2006年WBC日本代表の内野守備走塁コーチとして、世界一に貢献した。07年から09年は中日2軍監督。今季は8月に2軍野手総合兼内野守備コーチから1軍作戦兼守備コーチに昇格。182センチ、80キロ。右投右打。

 ◆辻監督が仕えた名将たち    

 ▽広岡達朗(西武=82~85年)徹底した管理野球で選手をまとめあげた。アメリカ流野球を実践、投手陣の分業制を図るなど黄金時代の礎を築いた。

 ▽森祇晶(西武=86~94年)広岡監督の後を受け、就任9年で8度のリーグ優勝、6度の日本一を達成。広岡監督を受け継ぎ、規律を重んじる野球をした。

 ▽野村克也(ヤクルト=90~98年)データを重視する「ID野球」で改革を図った。ヤクルトの9年間で4度のリーグ優勝、3度の日本一。

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広岡さんの「管理野球」・・・
森さんの「規律を重んじる野球」・・・
野村さんの「ID野球」・・・

この3人に仕えた辻さん!

さてさて!
辻新監督さんは、どんな野球をしてくれるんでしょうネ〜*\(^o^)/*

ライオンズファン一同、楽しみ、楽しみ、です!

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