「「大記録・大舞台にツキなし」も堂々の通算182勝。レオのレジェンド・西口文也引退」
(ベースボールチャンネル 9月29日(火)18時20分配信)
現役では200勝に最も近かった男、西武ライオンズ・西口文也がついにユニフォームを脱いだ。
ノーヒットノーラン、完全試合未遂は実は4度
西口といえば、合計で3度逃した「持っていない」伝説は、すでに語り草だ。
1度目は2002年8月26日の対ロッテ戦だ。9回2死まで無安打投球も、小坂に安打を許し達成ならず。(試合は6-0の完封勝利)
2度目こそはと臨んだ2005年5月13日、対巨人戦でこれまた9回2死から清水に安打を許し達成を逃した。しかもこの安打が本塁打というおまけ付きで、ノーヒットノーランだけでなく完封さえも逃した。(試合は6-1の完投勝利)
2度目のノーヒットノーランを逃してから3カ月後に再び3度目のチャンスが訪れる。
2005年8月27日対楽天戦、9回を完全試合。ついに「持っていない投手」の異名に終止符を打つかと思いきや、相手投手一場も9回完封し延長戦に突入。10回の先頭打者沖原に安打を浴びて完全試合が水の泡となり、まさに悲運の投手であることを確証付けた。(試合は1-0の完封勝利※10回)
さらにそれよりも前に「準」完全試合を達成している。
1996年9月23日の近鉄バファローズ戦では、初回に水口栄二に安打を打たれたものの後続を完璧に抑えた。
この試合では途中の5回から7回2死まで8連続奪三振をマーク。日本記録の9連続まであと一人と迫ったが達成はならなかった。(試合は1安打、6-0の完封勝利)
「持っていない」話はこれだけではない。日本シリーズでは7試合に登板し、意外にも勝ちなしの5敗を喫した。5連敗は日本記録だ。
好投をしても報われないことが多く、大舞台ではツキのない選手であった。
珍記録においても「持っていない」。
2006年から2011年まで、102試合連続で先発として完投なしの連続無完投記録を打ち立てた西口。この記録はこれまで自身が更新し続けていたため、今後もなかなか破られないのではないかと思われたが、わずか2年後、藤井秀悟(元DeNA他)が107試合連続無完投を達成し、あっさり記録を塗り替えられてしまった。
もちろん、「持っていない」だけではないのがレジェンドだ。
プロ2年目からエース級の活躍を見せ、東尾修、工藤公康、渡辺久信らが抜けた穴を完全に埋めてみせた。大卒投手では歴代4位の勝利数、そして勝率.607はまさにエースにふさわしい。歴代に18人しかいない勝率6割以上をマーク。何よりも96年から7年連続で二桁勝利をあげ、通算182勝。
これまでの現役選手の中では、山本昌を除けば、200勝到達に一番近い選手だったことからも、西口の大投手ぶりがうかがえる。
現役21年間で主な獲得タイトルは最多勝2回、最多奪三振2回、最高勝率1回、MVP1回、沢村賞1回。西口の代名詞は大きく曲がるスライダー。ムチのように腕をしならせ、体全体を使って投げる躍動感のあるフォームでファンの心をわしづかみにした。
現役ラスト登板も四球
2015年9月28日の対ロッテ戦で、先発菊池が4回2アウトを取り、打者・井口という場面で背番号13が現役最後のマウンドに上がった。
今季最多の32988人が西口のラスト登板を見守る中、フルカウントから伝家の宝刀であった渾身のスライダーを投じ、相手打者井口の手が出ない完璧なコースに投じるも、審判の判定は無情にもボール。その後交代を告げられた。
引退スピーチでは涙する選手が一般的だが、西口は過去の未遂と最後の四球に触れて、「ノーヒットノーラン、未遂2回。完全試合、未遂1回。そして今日、フォアボール」と観客の笑いを誘った。
平日ながら今季最多観客動員数で限定グッズも完売。選手やファンにとって西口の存在がどれほど大きいかがわかった引退試合であった。
去る者あれば来る者あり。ルーキーの高橋光成がプロに入ってから西口に似たフォームになり、8月にデビューして早くも5勝を挙げている。
西口がセレモニーでラストピッチをした後、マウンドにグローブを置いて去っていった。最後にそのグローブを拾い上げたのは高橋光。西口の青く染まった魂を受け継いだ。旧のエースから新のエースへと継承――再びレオの伝説が幕をあける。
■西口文也 成績
今季:2試合 0勝1敗0S 防御率9.00
通算:436試合 182勝118敗6S 防御率3.73
ーーーーー
西口投手の様々な・・・
と言うか!
未遂記録の詳細が、載っていたので!
ライオンズライフの記憶と記録として・・・
記しておきます(=゚ω゚)ノ
西口投手、お疲れ様でした!
ランキングに参加しています!
「ぽちっと」押していただけると嬉しいです!