「伊原春樹氏「指導者は嫌われてこそ一人前」を発売」
(サンケイスポーツ 4月29日(水)14時0分配信)

このたび、西武前監督で野球評論家の伊原春樹さん(66)が新著「指導者は嫌われてこそ一人前」(ベースボールマガジン社、1500円+税)を発売した。

 この著書は、自分とは会社は違うものの同期入社で、昨年12月に43歳で急逝した日刊スポーツの今井貴久記者が編集に携わったもの。帯に書かれているとおり「ブレない! 硬派な野球指導論」が詰め込まれた一冊となっている。

 伊原さんといえば1987年、西武対巨人の日本シリーズ第6戦(西武球場)。中堅・クロマティの緩慢な守備を三塁コーチャーの伊原さんは見抜き、中飛で二塁走者の清原和博を生還させ、さらに中前打で一塁走者の辻発彦が、一気に本塁に陥れた“伝説の走塁”で一躍有名になった。

 実は前からずっと伊原さんに聞きたいと思いながら、聞きそびれていたことがあった。

 当時テレビでビートたけしが「あれを最後の試合でやるのが西武の凄いところだよな。巨人だったら第1戦にやって、次の試合から使えなくなってるよ」と感心していたのを覚えている。

 そこで先日「第6戦までに、ああいうプレーをするチャンスはなかったんですか?」と質問すると“よく聞いてくれた”と言わんばかりに、伊原さんの目が輝いた。そして「実はな…」と話し始めた。

 「後楽園の第5戦、一回に桑田(真澄)が誰もいない二塁にけん制球を悪送球して、(中堅の)クロマティのところにボールが転がって。二塁走者は秋山(幸二)だったから、その瞬間“行ける”と思って手を回そうとしたんだ。でも“いや、ここは我慢だ。アキ、止まれ”ととっさにストップをかけたんだよ」と明かしてくれた。ここはまだ“切り札”を使うところではないと判断し、取っておいたわけだ。

 もしも第5戦で伊原さんが本塁に突っ込ませていたら…。巨人が第6戦で西武の足を警戒したのは確実。その年から日本シリーズはパ・リーグ本拠地で指名打者制が導入されていたため、守備に難のあるクロマティは、DHで起用されて、伝説の走塁は幻に終わっていたかもしれない(第6戦のDHは有田修三)。プロ野球の歴史が変わっていた可能性すらある、隠れた好プレーだ。

 そんな伊原さんと今井記者の想いがこもったのがこの著書。ゴールデンウイークの旅のおともに、おすすめの一冊です。

・・・いやあ、いろいろと深い話がたくさん、あるものですネ〜!
この本は、是非買わなきゃ(^O^)/

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