「【西武】源田、好調の秘密は5種類ティー」
(スポーツ報知 5/23(火) )

 西武のドラフト3位・源田壮亮内野手(24)が打率3割9厘、リーグトップの11盗塁と好調だ。早くも今年の新人王候補にも挙がるルーキーには、試合前に行う5種類のティー打撃がある。不動の2番打者として存在感を放つ24歳を支えるルーチンの狙いを、市船橋高時代に捕手を務めていた西武担当・小島記者が「見た」で分析した。

 スリムな体格に似合わない力強い打撃と50メートル5秒8の俊足を生かし、好成績を挙げる源田。社会人時代は主に逆方向狙いだったという打撃はプロ入り後に進化した。21日のソフトバンク戦の試合前。嶋打撃コーチとのティー打撃を観察すると、5種類のメニューを行っていた。内容は〈1〉右手一本〈2〉左手一本〈3〉グリップを逆握り〈4〉遠目からの山なりトス〈5〉遠目からの速めのトスの順。同コーチは「まだ訓練中」と狙いを明かさないが、記者はそれぞれに狙いをこう分析する。

 〈1〉、〈2〉は源田が「脇が開いてしまうクセがある。片手打ちでは『脇を締めて支点を作れ』と言われる」と話すように、その矯正が目的だろう。〈3〉は巨人・坂本勇も行っていた練習法。バットの握りを通常とは逆にし、左手でグリップエンドを握る。同コーチは以前、「自然と手が返るので、インパクトゾーンが確認できる」と説明していた。

 〈4〉、〈5〉は約5メートルの位置からの球速の異なるトスを打つ。通常は3メートル程度だが、距離が長ければ打撃ポイントに届くまでに「間」を取る必要がある。ヤクルト・山田も試合前に行う11種類のティー打撃の一つだ。

 〈1〉、〈2〉でスイングの無駄をなくし、〈3〉で正しい打撃ポイントを確認。〈4〉、〈5〉では変化球でタイミングを外された時の対応力向上も見込める。キャンプから首脳陣に「強く打て」と指導を受け取り組み、21日の同戦で放った右中間三塁打には「引っ張れるようになった」と確かな手応えがある。

 パ・リーグの野手では98年の小関竜也(西武)以来の新人王の期待も高まる。「試合では(脇が)開いてしまって、矯正できてない。(打撃を)崩されることも多いし、まだまだ」と源田。黄金ルーキーはさらなるレベルアップを目指している。(小島 和之)

 ◆源田 壮亮(げんだ そうすけ)

 ▽生まれとサイズ 1993年2月16日、大分県生まれ。24歳。179センチ、73キロ。右投左打。

 ▽球歴 小学3年からソフトボールを始め、中学から硬式野球を始める。大分商では甲子園出場なし。愛知学院大を経てトヨタ自動車に入社。都市対抗野球初優勝に貢献し、16年の社会人ベストナイン選出。16年ドラフト3位で西武入団。

 ▽俊足 50メートル5秒8。昨季53盗塁で盗塁王に輝いた金子侑にも劣らぬスピードの持ち主で、今季11盗塁はリーグトップ。

 ▽趣味 読書好きで、移動時間や休日には没頭。好きな作家は「リアル鬼ごっこ」などで知られる山田悠介氏で「中学の時から好きです」。最近では上本から借りたという「嘘の戦争」を読破。

 ▽あだ名 社会人時代は、自身と同名の男の子が登場するアニメ映画「崖の上のポニョ」にちなみ「ぽにょ」。現在は、顔が似ているとの理由でお笑い芸人の「鉄拳」、または「みつお」。理由は「(タレントの)せんだみつお、みたいな感じで言われてます」。

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源田選手のアラカルトです!!!

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