「良い時も苦しい時も知るかつての「名脇役」…西武・田辺徳雄監督の“勝負の3年目”」
(ベースボールキング 1月31日(日))

 現在のプロ野球界は、“常勝”と呼ばれた1980年代から1990年代の西武で活躍した選手たちが監督に就いている。

 日本一連覇を達成したソフトバンクの秋山幸二前監督と工藤公康監督、ロッテの伊東勤監督、そしてその「総本山」である西武は、就任2年目の田辺徳雄監督だ。

 現役時代の田辺監督は、プロ3年目の1987年にショートのレギュラーに定着。以降は強肩を生かした守備と広角に打ち分ける打撃で活躍を見せる。

 1989年にはリーグ2位の打率.316を放ち、ベストナインとゴールデングラブ賞を獲得。「恐怖の9番打者」として他球団から恐れられた。辻発彦、平野謙らとともに、常勝西武を支えた名脇役と言ってよいだろう。

 2000年に巨人で現役を退いた後は、2002年からニ軍の打撃コーチとして古巣・西武に復帰。今ではチームの主力となった中村剛也や栗山巧はルーキー時代から指導を受けており、田辺監督に対する信頼は厚い。

 一軍打撃コーチ時代の2014年には、伊原春樹監督の休養によりシーズン途中から監督代行に就任。同年オフにはそのまま監督に就任することとなった。

「結果」を求められる3年目…
 現役時代は「おやじ」というニックネームが付けられた田辺監督だが、その素顔はオチャメだ。試合後の囲み取材ではジョークを交えて質問に答えるなど、ユニークさも持ち合わせる。

 昨年の春季キャンプではこんな出来事があった。一日の練習が終わり、番記者たちが監督談話を取るために球場正面で田辺監督を待つ。すると田辺監督は正面入口を通らず、気付かれないようにこっそりと一塁側の入口から球場を脱出。それに気付いた番記者たちは慌ててダッシュで監督を追いかけたのだった。

 また、マスコミに対してのサービス精神も旺盛だ。昨年の開幕前、同じ山梨県富士吉田市出身のプロレスラー・武藤敬司とのコラボTシャツが発表された。その会見では田辺監督自らが武藤の代名詞となっている「プロレスLOVE」のポーズを取り、ノリノリでカメラに収まった。

 他にも、昨年末に行なわれた2016年のチームスローガン「BEAST!」の発表会見では、カメラマンからの要望に応えて野獣のように吠えるポーズを取り、その姿が翌日のスポーツ紙にその姿が掲載されるなど、ユーモアが炸裂している。

 球団側もそんな田辺監督のパーソナリティーに目をつけた。昨秋の球団サイトでのキャンプリポートでは、途中から「今日の田辺徳雄監督」というコーナーが登場。その日の監督の面白い言動や行動が写真入りで紹介された。西武ファンの間では、「田辺監督=実は面白い監督」という認識がジワジワと浸透しているのだ。

 昨年は序盤に快調なスタートを切ったものの、夏場に13連敗を喫するなど最終的には4位となった西武。潜在能力の高い選手は揃っているだけに、あとは個々が線となって繋がるかどうかがポイントになる。

 黄金期も、うまくいかない時も知っている獅子の名脇役は、チームを再び上位へと導いていくことができるか。8年も遠ざかってしまったリーグ優勝、日本一へ…。代行時代を含めて3年目を迎える田辺監督の舵取りに注目だ。

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西武ファンの間では、「田辺監督=実は面白い監督」という認識がジワジワと浸透しているのだ。

「田辺監督=実は面白い監督」・・・

「へぇー、そうなんだ、田邊監督〜!!!」

でもでも・・・
関西にいると、そんな「田邊監督」のコト!
全然、わからないですヨ(^^;;

面白い田邊監督像!
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