「菊池雄星154キロ連発、西武連敗地獄を大脱出」
(日刊スポーツ 8月6日(木)8時18分配信)

 やっと止まった。球団ワーストの13連敗だった西武が実に22日ぶりの白星を挙げた。先発菊池雄星投手(24)が150キロ連発で7回途中まで無失点に抑える好投を見せた。好守に継投も決まり、不振だった打線も2ケタ安打で6得点を挙げて、一丸で後半戦初勝利をつかみ取った。連敗前までは4位と7ゲーム差のAクラス安全圏だったが、大型連敗で4位に転落した。獅子がここから反攻に転じる。

 心から笑えた。22日ぶりの白星。常勝球団に30年近く籍を置く田辺監督は初めての経験と感情を知った。「長かった。1つ勝つのにこんな思いをしたのは初めて」と言葉を絞り出した。

 笑みをもたらしたのは菊池だった。「行けるところまで飛ばす」。うなる直球で語った。序盤から150キロ超えを連発。何度も1軍登板で自己最速タイの154キロをたたき出した。2回2死の嶋の三振は顔の高さに近い154キロ。振らせるほどの気迫があった。2回までに投じた32球中、直球が23球を占め、うち22球が150キロを上回った。攻める姿勢を貫き、沈むチームを鼓舞した。「そんなおとこ気はない。調子が良かったから直球を続けた」と笑ったが、周りに伝わった。

 野球人生で経験したことのない長き連敗。だが命を懸けた戦いも世の中にはある。同郷岩手出身で親交のあるボクシング元世界王者の八重樫東の覚悟を知る。「ローマン・ゴンザレスと戦った時に1億円の生命保険を掛けたそうです。最強のボクサーと戦いたい。でも、もしものことがあった時に家族に残さないといけない。すごい覚悟だと思う」。命は懸けないまでも野球人の誇りを懸けてマウンドに立つ時がある。だから八重樫の思いに共感する。

 13連敗中で臨む一戦。移動日の3日は仙台へ向かう新幹線は満員で、やむなく1本遅らせて移動した。仙台駅から決起集会の焼き肉屋にスーツで直行。「スーツは僕だけで浮いてた。汗、肉の臭い…。やっちゃいました」。天然の風が吹くが、この日は違った。「いつも緊張しないのに今日は足がガクガクだった。人生で6番目くらいに」。7回途中で左足の親指のマメがめくれて降板。状態がいい時に蹴り足に出る症状で力がみなぎった証しだった。

 失ったものも多いが得たものもある。田辺監督は「選手は下を向くことなく常に前向きに戦い続けた。そこは評価していい」と言った。苦闘の勝利を反攻の力に変える。

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ライオンズの主力選手が「全員」!
仙台市内の「焼肉屋」さんに集まるなんて・・・
ライオンズファンとしては、見過ごせないですネ〜(笑)

まあ、でも!
13連敗中の中の「決起集会」だと・・・
ライオンズファンからしたら!
超〜、近寄りがたい感じですかネ(^^;;

あははっ(笑)

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