「仲間に慕われたエンターテイナー 森本稀哲が引き際に見せたピュアな思い」
(Full-Count 10月2日(金)15時54分配信)
今季限りで引退する西武森本稀哲は球界屈指のパフォーマーだった。04年のストライキ明け初戦の練習で新庄剛志らと「秘密戦隊ゴレンジャー」の仮面をつけて登場したのが、エンターテイナーとしての始まりだったと言っていい。
06年のオールスターでは人気漫画「ドラゴンボール」のピッコロに変装し、07年のゴールデングラブ賞授賞式では上下赤のレザーファッションでマイケル・ジャクソンに扮した。10年オフ、横浜・中華街の媽祖廟(まそびょう)での横浜(現DeNA)入団会見では「キン肉マン」のラーメンマンのコスプレで登場した。
派手な振る舞いが目立ったが、本質は見失っていなかった。
「ピッコロをやった後にホテルで新庄さんとニュースを見ていたんです。『どれぐらいやるんだろう』と楽しみにしていたら、一瞬で終わった。『え、これだけ? オレはメディアにあまり取り上げられないんだなぁ』と思っていたら、後半戦に入ってヒットを打ったり、ホームランを打った時に、あの映像をまた使ったんです。ここまでしないと取り上げてもらえない、というのは勉強になりました」
同学年の渡辺直人は引退の報告に涙、「数少ない尊敬できる野球選手」
野球で全力を尽くし、活躍して、初めてパフォーマンスを認めてもらえる。17年のプロ生活の終盤は、プレーでは全盛期ほどは輝けなかった。その分、ベンチでムードメーカーになり、野球に尽くす姿勢を後輩たちに示した。
だから仲間から慕われた。職人肌で同学年の西武渡辺直人は引退の報告を受け、涙が止まらなかったという。「数少ない尊敬できる野球選手だった。ああは見えるけど、とても繊細でマジメなやつなんです」と一面を明かす。
9月27日の楽天との引退試合。8回は1番秋山翔吾から。森本は試合途中から守備固めで7番に入っていた。
「ヒチョリに回せ!」
点差が開いた状況では全力疾走することの少ないメヒアが併殺を阻止するために必死に走った。2死となり直前の6番栗山は今季最大の重圧を感じながら、バットを短く持って出塁の確率の高い四球を選んだ。
引退試合で見せたラストパフォーマンス
打席が回ってくることが決まった瞬間、ネクストバッターズサークルの森本は顔をクシャクシャにして号泣した。21日の引退会見では「目薬を持ってこようと思ったけど忘れました」と笑顔で終わったが、目薬をさす必要もなく、涙腺は決壊した。
スタンドからは「もう泣いてるよ」という笑いと、仲間との絆に感極まる男の姿にもらい泣きするファンがいた。
引退セレモニーでラストパフォーマンスも予想されたが、派手なことはしなかった。「もちろん考えたんですけど西武に入る時に『そういうのはそこそこにしとけ』と言われたので」と笑った。
だが根底には楽しませたいという思いが流れている。胴上げ。宙を舞いながら指先を変えた。プロレスラー武藤敬司の「LOVEポーズ」。パフォーマーとしてのピュアな思いだった。
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西武に入る時に『そういうのはそこそこにしとけ』と言われたので」!
もしも・・・
もしも・・・
森本選手が、ライオンズに来たときに!
「伊原監督」さんで無ければ!
『そういうのはそこそこにしとけ』とは、ならなかったかも(^^;;
もっと、エンターテイナーな、森本選手を
見たかった、気もします(OvO)
「お疲れ様でした」!
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