「西武中村剛也が満塁弾16発 王さん超えて歴代1位」
(日刊スポーツ 8月10日(月)7時53分配信)
おかわり君が王さんを超えた! 西武中村剛也内野手(31)がオリックス戦の8回2死満塁で左翼席に140メートルの特大グランドスラム。ソフトバンク王貞治球団会長(75)と15本で並んでいた通算満塁本塁打のプロ野球記録を16本に塗り替えた。今季31号、12球団最速で100打点もクリアする主砲の満塁男ぶりで、連敗ストップに導いた。
満塁弾の分野で、中村は文字通り「王」になった。通算16本目の軌道は視覚で追う必要はなかった。黒木のバットを通じ、両手に伝わる心地よい触覚で悟った。8回2死満塁。塚原の外寄りの144キロ直球を完璧に捉えた。「ほぼ会心ですね」。打球を一瞬だけ見やり、すぐにうつむき加減で悠然と小走りした。着弾地点は京セラドーム大阪の左翼5階席、140メートル地点。プロ野球81年の歴史で「世界の王」が頂点に君臨していた記録を超えるにふさわしい豪快なアーチだった。
その裏腹に言葉が思い浮かばない。「抜いてしまいましたね…。普通にうれしいです」。王会長と言葉を交わしたことは、ほとんどなく、あいさつする程度。それだけに「僕なんかが語れないですよ。もう、その質問やめて下さいよ~」と苦笑いで偉大な先輩についての感想を避けた。
満塁で驚異的に1発が出る。通算本塁打868本の王会長に対し、303本の中村を比べれば一目瞭然だ。今季も14打席で4本の満弾。「どうしたらホームランを打てるか考えてずっとやっている。それがたまたま満塁なだけ」と流儀を語る。
放物線を描くことから逆算する。広大なナゴヤドームのバックスクリーン左に「当てたら1億円」をかけていた株式会社エイチームの広告看板がある。推定飛距離180メートル。栗山に「どうやったら当てられるか?」と振られ、答えた。「180キロの直球を折れないバットで真芯で捉えられたら180メートル飛ぶ」。同期の栗山を「やっぱり考えることが人と違う」と、うならせる豊かな発想。本塁打を創造するためにイメージを膨らます。
この日も偶然ではない。「試合の状況にもよる。今日は前の森が押し出しで追加点が入った。ランナーをかえす気持ちもあるけど、より自分の打撃をしようと」。特徴を純粋に表現した結果だった。
歴史的1発を拾った男性ファンは狂喜していたが、球団の配慮でサイン入り打撃グローブと交換で手元に戻ってきた。「家に節目のボールは何球かあるけど、そこらへんに転がっている。無頓着だから」。物欲はない。あるのは1発と勝利への欲望。「明日、1面かな~?」。ちょっぴり目立ちたい欲があるのも、おかわり君らしい。
▼中村が今季4本目、通算16本目の満塁本塁打を放ち、王(巨人)の15本を抜いて通算満塁本塁打のプロ野球新記録をマークした。満塁弾のシーズン最多記録は50年西沢(中日)の5本で、4本は83年門田(南海)87年ブーマー(阪急)88年バークレオ(西武)05年今岡(阪神)06年ウッズ(中日)に並ぶ2位タイ。パ・リーグでシーズン4本は4人目のタイ記録だ。今季中にあと1本打てば通算に続き、シーズンでもプロ野球記録となる。また、オリックス戦では初の満塁弾で、中村が打った相手は8球団目。8球団から満塁弾は江藤慎(ロッテ)小久保(ソフトバンク)に並び最多となった。
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ナゴヤドームに当てたら「1億円」の看板があることにも、びっくりですが!
「180キロの直球を折れないバットで真芯で捉えられたら180メートル飛ぶ」。同期の栗山を「やっぱり考えることが人と違う」と、うならせる豊かな発想。
その看板に具体的に当てる方法論を持っている
中村選手には、もっと「びっくり」です(((o(*゚▽゚*)o)))
超一流の人は、凄いっすo(^▽^)o
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