「月間MVPも 西武を牽引の“ウナギイヌ”秋山のバックボーン」
(日刊ゲンダイ 5月31日(日)9時26分配信)

 今季開幕から好調を維持し、3、4月の25試合で打率.374、2本塁打、8打点で「3・4月月間MVP」を獲得。29日現在、打率3割5分をマークして、チームを牽引している。

■点から線

 バットを立てた力感のある昨年の打撃フォームを今春キャンプで修正。左肩をバットで軽くトントンと叩くような「脱力フォーム」に変更したところ、打棒が開眼したという。

「僕の打撃はバットを立てて、上からボールを叩くイメージだったのですが、それだと変化球に対応しづらかった。今のフォームならバットが向かってくるボールに対して平行に出るため、横にしたバット全体でボールを捉えられる感覚です。バットに当てる面積が広くなったというか、『点』で打っていた打撃を『線』にしたら良くなったという感じでしょうか」とは秋山。

 西武・田辺監督も「今季は本当に成長を感じる。昨年以上にセンターを中心に右左とさらに広角に打てるようになった」。

■父の急死

 秋山が12歳(小6)の頃に当時40歳だった父・肇さんが胃がんで他界した。

「まだ小学生でしたが、その時は頭が真っ白というか。でも、小6で父がいなくなって何ができるかといえば、一生懸命野球をやることしかない。もともと父は僕をプロにしたいと思っていたので、その頃から父の夢でもあったプロを強く意識するようになりました」(秋山)

■愛情

 肇さんの死後、一家を支えたのは元教員の母・順子さん(59)。秋山を産んでからは専業主婦だったものの、当時小6の翔吾に加え、小4の弟、小2の妹を育てるため、神奈川県内の中学校に非常勤講師として復職。女手一つで3人の子供を育てあげた。順子さんの口癖は「お金の心配はしなくていい。自分のやりたいことをやりなさい。食べたいだけ食べなさい」だった。

「貧乏というわけではなかったのですが、母は一人で大変だったと思います。それでもつらい顔を見せず、僕や弟、妹に均等に愛情を注ぎながら育ててくれた。僕が大学(八戸大)に進学した後は、スーツケースに食材を詰めて、わざわざ差し入れを持ってきてくれたりしたこともありました。感謝してもしきれません」

■ひとり親家庭支援

 母子家庭で育った秋山が今季から始めた球団イベント。シーズン中計4試合の主催試合に一人親家庭の親子を招待。第1回だった今月6日のオリックス戦では親子22人を招待した。

■試合後の追試

 マジメな性格。1年目から一軍でプレーしているが、試合で納得がいかないと、デーゲーム、ナイターを問わず、室内打撃ケージに直行。納得するまで数時間、黙々とマシンを打ち続ける。

「プロ1、2年目は『やめろ』というまで練習をしていたから、逆に疲れをため込んで試合でベストの力を出せなかったのかも。今季は『休息も練習のうち』と割り切れるようになった。その点を含め、一皮むけたのでは」とは某チームメート。

■あだ名

「ウナギイヌ」。天才バカボンに出てくるキャラクターのひとつ。元同僚の平尾博嗣(現野球解説者)が「似ている」と名付け、チームに浸透した。

■大好物

「鶏と野菜の煮物」。横浜創学館高3年時から7年間の交際を経て13年に結婚した彩香夫人(27)の得意料理のひとつ。鶏肉、ニンジン、タマネギなどの野菜が入ったヘルシーな一品だ。体のことを考え、お酢が効いている。

■趣味

「よく聞かれますが、本当に野球以外の趣味といった趣味がなくて……」とは秋山。
「音楽とか映画もあまり興味がない。いつまで野球をやれるかわかりませんから、野球をやめてから趣味は考えます」

■将来の目標

 息の長い選手。

「今年は開幕からずっと使ってもらってますが、自分の中ではまだ不動のスタメン選手とは思っていません。昨シーズンも全試合出場はできませんでしたから。少しでも長く野球を続けられるよう頑張りたい」(秋山)

▽あきやま・しょうご 1988年4月16日、神奈川県生まれ。横浜創学館高から八戸大を経て、10年ドラフト3位で西武に入団。11年に球団新人外野手として30年ぶりに開幕戦にスタメン出場。12年オフに侍ジャパンに初選出。13年には外野手部門のゴールデングラブ賞を初受賞。14年オフに右ヒジ遊離軟骨除去手術(クリーニング手術)を受けた。身長183センチ、体重85キロ。右投げ左打ち。年俸6200万円。家族は夫人と1男。

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う〜ん。
う〜ん。
う〜ん。
深い良い話ですナ〜*\(^o^)/*

こう言う、バックボーンを知ると・・・
ますます、秋山選手に、親近感がわきますネ!

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