「驚異の19歳――西武・森友哉が貫く“フルスイング”の生き様」
(ベースボールチャンネル 5月16日(土)11時41分配信)

弱冠19歳のプロ2年目でありながら、打撃でチームに貢献している埼玉西武ライオンズの森友哉。その背景には自身の打撃スタイルと同様、どんな状況に対しても逃げずに真っ向勝負で臨む“フルスイング”の生き様がある。
どんな状況に対しても逃げない
 これで、まだ弱冠19歳のプロ2年目なのだから本当に末恐ろしい。西武・森友哉のことである。15日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)こそ5打数無安打だったものの同日現在で打率.315(リーグ4位)、7本塁打(同6位)、20打点(同10位)をマーク。打撃3部門すべてでベスト10入りを果たしているだけでなく、長打率.580もリーグ2位と堂々の成績をマークしている。

 身長170センチ、80キロの小兵ながらも常に全力でバットをぶんぶんと振り回す姿は「豆タンク」の呼称がふさわしい。決して恵まれていない体型にも関わらず、なぜ森はプロの世界においてこれだけのハイスピードで急進化を遂げているのか。その背景には自身の打撃スタイルと同様、どんな状況に対しても逃げずに真っ向勝負で臨む“フルスイング”の生き様がある。これが19歳の若武者の急成長を後押ししている大きな要因となっていることを見逃してはいけない。

 それをあらわすエピソードがある。森の学生時代、いわゆる「ヤンチャ少年」であったのは球界関係者の間でも知られている。
 この事実が明るみに出た時の森はとても潔かった。ルーキー時代の昨季。ネット上で中学生時代の集合写真が拡散して大きな話題となり、これについて報道陣から質問を受けると森はこう即答した。

「ネットに上がっている写真は本物です。あれ消去できないから仕方ないです。ヤンチャでしたけどそこまで悪いことはしてません」

 考えてみてほしい。もし自分の振り返ってほしくない過去の写真がネット上、もしくは週刊誌などのメディアに出回れば、並の選手ならきっとダンマリを決め込んだり、必死になって否定したりするなど何らかの方法で火消しに躍起となるはずだ。だが森は否定するどころか、余計な弁解も一切せずに堂々と認めたのである。

愚直で真っ直ぐな姿勢は普段の練習にも
 直球の質問にも気持ちのいい“フルスイング”で回答――。男らしくすべてをさらけ出した姿は多くのプロ野球関係者からも好感を持たれた。実際、この頃から「あれだけ威風堂々としている新人は珍しい」「この19歳はとんでもないスターになるはずだ」などと評する声を各方面から聞くようになった。

 どこか愚直で真っ直ぐな姿勢は普段の練習にもよくあらわれている。

 今年のオープン戦ではスタート直後から打撃不振に陥り、3月9日に二軍降格を命じられた。それでもめげることなく二軍の練習ではもう一度原点に立ちかえろうと、連日のようにバットを振り続けた。フリー、ティー打撃をすべて合わせ、1日で約600スイングを超えることもあったが、森は音を上げることなくすべて全力でフルスイング。その無尽蔵のスタミナはもちろん、折れない心と不屈のガッツには二軍首脳陣も思わず驚嘆のため息を漏らしたという。ここから短期間で這い上がって開幕一軍の座をつかみ、八面六臂(はちめんろっぴ)とも言える現在の活躍に結びついているのだから、この19歳の若武者には本当に恐れ入る。

 どんなコースに対してもフルスイングで全方向へ力強い打球を飛ばせるのが、森のストロングポイント。そこには強靭な足腰や鋭い選球眼がベースになっているのは言うまでもないが、未成年としては規格外の精神力が植え付けられていることも忘れてはいけない。そう――。実はこうした“フルスイング”の生き様こそが森の急速な進化を促す重要な糧となっているのである。

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フルスイングの「真相」(((o(*゚▽゚*)o)))
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